飲食店経営における仕入れと、個人農業家のマッチングの可能性

gum08_ph05035-s飲食店直卸しマッチングとは

先に農家にとって販路の拡大、バリエーションを増やしていくことは、儲からない農業から儲かる農業に変革していくために重要なポイントであると書きました。これを具体化していく手法として、高品質な農作物を求めている企業、店舗と農家をマッチングさせていくサイト運営という手法があります。その中でも、都内や地方都市などで大きく経営されている飲食店チェーンへの直卸しという方法があります。個人農家がこのような企業に直売、直卸しすることにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?次項でそれらを書いていきたいと思います。

飲食店チェーン直卸しのメリット

まず、個人農家や農業企業が飲食店チェーンなどに直卸しをするということは、農協を通さない農作物の流通であると言えます。なんといっても、第一のメリットは買い取り価格の上昇により利益が大きく上がることでしょう。農協の買い取り価格は安く、豊作に恵まれた場合などは生産量調整をしないと販売価格はかなり下落してしまいます。しかし、購入を希望する企業に直接販売する訳ですから、中間搾取はなくなりますし、需要があれば生産量調整もする必要がありません。また、企業に卸す訳ですから、ある程度の物量での販売が見込め、年間の販売計画を立てやすいことも大きなメリットです。

飲食店チェーン直卸しのデメリット

では、デメリットはどのようなものがあるでしょうか。まず、あくまでも卸しではなく、消費者に近い企業に販売する訳ですから、消費者のニーズが減ればその分売り上げが下がってしまいますし、需要が見込めない時期もあるでしょう。また、運送コストが掛かってしまうこともデメリットになり得ます。梱包や品質管理など、細やかな作業も増えてしまうでしょう。しかし、利益をあげるためには多少の作業の増加や、リスクは覚悟しないといけないことなのです。

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