食の安全から考える日本の農業①

august-vegetables-3_21059133あるシイタケ農家のお話です。

販売業者から「おたくのシイタケは日持ちが悪い。 外国のシイタケだったら一ケ月はもつのに」と言われたそうです。 でもちょっと待って下さい。 自然の力で一ケ月もつシイタケって、本当に存在するのでしょうか。 私たち消費者は有機栽培や無農薬・低農薬栽培がいいと言い、 なおかつ曲がっていびつな農産物を避け、少しでも穴のあいた葉っぱには 見向きもしません。 きれいな農産物でないと消費者には売れません。 農家だってコストのかさむ農薬を好んでは使いたくありません。 「人に喜んで食べてもらいたい」という複雑な思い。 もちろん、無農薬で通している農家はあります。 でも多くの農家が消費者に買ってもらうために仕方なく 農薬を使っているというのが本音で現状だと思います。

農薬について

アメリカ人の死体は腐らないと聞いたことがあります。 農薬をたくさん摂っているため、防腐剤がわりになっているというお話です。 日本の農薬の基準は外国の基準より厳しいと言われています。 致死量数グラムのパラチオン剤があります。 日本ではすでに禁止されていますが、アメリカではまだ使われています。 日本の基準は厳しいですが、輸入品の検査は全体の4%ちょっとと非常に少なく、 ほとんどのものが検査なしで日本に入ってきています。 また、日本では害の少ない農薬を使いますが、日本の水田はアメリカの2倍もの農薬が使われています。2006年10月~2007年9月の農薬出荷量は26万トン、出荷金額は3,706億円になっています。 野菜は、窒素を硝酸塩やアンモニウム塩という形で根から吸収し、 炭水化物と一緒にアミノ酸やタンパク質を作ります。 しかし化学肥料を過度に使用することで硝酸塩が野菜に残り、 それが残ったまま加熱調理すると亜硝酸塩に変わります。 この亜硝酸塩は発がん物質を作る可能性があり、 硝酸塩が血液に入れば鉄分を酸化させ、血液中の酸素の運化を阻害します。 アトピー性皮膚炎や、甲状腺疾患、糖尿病、ガン、アルツハイマー病といった病気 を悪化させるとも言われています。 野菜の見た目からでは全く判断つかないだけに本当に恐ろしいです。