農業の人不足の本当の理由は
前項でも書きましたが、少子高齢化時代の到来とともに、農業の人不足は深刻な問題になりつつあります。人不足がおきると、耕作放棄地の問題や農業からの転職など産業自体が成り立たなくなる可能性があります。また、現在の農法での農業は、田植えや耕作、収穫とどれを通じても重労働のため、ホワイトカラー職に就きたい若者にはミスマッチな職業といえます。しかし、本当の農業の人手不足の理由は、少子高齢化による地方の衰退が一番の原因です。衰退した地方で、新たな職を探す際に農業に希望が見れないこと、こういったことが農業の人不足の根本的な原因なのです。
しかし、農業に興味を持っている人も多い
ただ、こういった地方に若手の労働力が不足する一方、都会で農業に興味を持ち、職業として考える人も少なからずいます。しかし、現状では、自分の慣れない地方に行き、農業という未経験の仕事に従事することは難しく、多くの人が趣味程度で終わってしまいます。こういった人が実際に農業に従事できるプロセスや、ハウツーなどの教育、実体験講座などイベントも農業への就労支援を考えると、必要になってきます。しかし、まだまだ現状農業への就労支援策は乏しく、これから就労者を獲得するためにたくさんのアイデアと手法が必要になってくるでしょう。
農業をもっと分かりやすいものに
実際に就労支援する場合、農業に従事する場合、個人事業主となるのか、それとも法人のもとで従業員として働くのかなど細やかな条件の明示が必要になりますし、土地や資本がどの程度必要で、投資した分のリターン、利益はどのくらいかなど、分かりやすくする必要があるでしょう。だれもハイリスク、ローリターンな仕事はしたくありません。農業の実業としての価値を提示して、従事人口を増やすことが一番ベストな方法と言えます。