ノルウェーの漁業とは
みなさんはスーパーなどで魚を買うとき産地を確認するでしょうか?たとえば、日本で良く消費されるサバなどの魚は、主に加工品ですがノルウェー産が多いです。ノルウェーは世界三大漁場と呼ばれる海域を国土に持ち、自国であまりこういった魚を食べないということもあり、漁業は大きな輸出産業となっています。ノルウェーは人口500万人程度という小さな規模の国ですが、漁業はさかんで大きな収入となっているのです。しかも、日本と違い、ノルウェーの漁業は現地の若者に非常に人気のある職業として有名になりました。では、なぜノルウェーの漁業がこれほどまでに人気職になったのでしょうか?
技術オートメーション化と高収入
まず、ノルウェーの漁業の方法は日本と全く異なります。日本での漁業と言えば、朝も早い時間から肉体労働で、非常に厳しく儲けもそこまで良く無いというのがイメージですが、ノルウェーの漁業はこのようなことは全くありません。大型の豪華客船のような巻き網船で、少人数の船員がオートメーション化された漁業設備を管理する、これが仕事です。管理もパソコンやI PADでできてしまい、船の航行、巻き網の引き上げ、漁獲された魚の鮮度管理、水揚げなどはほとんど全て自動化されています。このような技術革新で、少人数で大規模な漁業が可能となり、就業したての若手船員でも年収が900万円ほどもらえる環境で、しかも船の内部もシアタールーム完備など、非常に優雅な職業となった訳です。このことは、日本の農業においても同じことが言えます。いつまでも小規模で人間が全て管理するタイプの農業は、若者の就業離れに繋がってしまいますし、早い段階でこのノルウェーの漁業のようにオートメーション化し、大規模な農業を展開できる様にならなければいけません。このような手法が農業に取り入れられれば、農業を営む会社に就職すれば高収入、安定型の職業で、これからの若手にも充分人気のある職業になれると思います。