農業・農家の収入について

今では、サラリーマンから農家に転身したという話も珍しくないほど注目を浴びている農業ですが、気になるのはお金の面です。ここでは農業・農家のお金に関する情報を掲載しております。

農業で失敗しないための2つの視点とは

農業で失敗しないための2つの視点とは

農業が注目の仕事として取り上げられることは多いのですが、一方で、「農業を始めて大きな売上を手に入れられた」という声はあまり聞こえてきません。もちろん、中には農業に新規参入してきて莫大な利益を手にした人もいますが、多くの人は現実にぶつかってしまうのではないでしょうか。 農業の素晴らしさを説明するときに「やりがい」や「自然と生きること」などはよく取り上げられますが、せっかく始めるなら利益を上げたいところです。ここでは農業で成功するための視点についてまとめました。 農業に新規参入する人は増えているが 近年、農業に対して素敵なイメージを植え付け、新規参入を促そうとしている現象が多く見られます。そのほとんどが、農業自体の素晴らしさをPRしていたり、自然と戯れながら生きることの充実感を煽ったりするものです。それらの着眼点が間違っているというわけではなく、むしろ、いずれも農業を行ううえで欠かせない要素だといえるでしょう。しかし、これらだけを賞賛する着眼点からは、農業が「仕事である」という視点が抜け落ちています。 農家になって、野菜や穀物を作りながら生活するためには、利益を上げ続けることが重要です。

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みかん農家の仕事ってどんなもの?働くにはどうすればよい?

みかん農家の仕事ってどんなもの?働くにはどうすればよい?

日本の農業と聞くと後継者不足や自給率の低下といったニュースから、大変そうな仕事だというイメージを持つ人もいることでしょう。でも、ものづくりの原点である農業はたいへんやりがいのある職業であり、私たちひとりひとりの食生活や健康とも切り離せない大切な仕事でもあります。 農家に生まれ育って、長年誇りを持って仕事をしてきた両親の跡を継ぐ人もいれば、都会の喧騒に疲れ、一から新しい気持ちで自分のセカンドライフとして農業の道を選ぶ人もいます。では、日本の農業を担っているひとつの分野であるみかん農家の仕事について考えてみましょう。 みかん農家でのお仕事にはどんなものが含まれるのか みかんは国内で最もたくさん生産されている果樹であり、広く日本人に親しまれている果物です。日本産のものは温州みかんという種類ですが、そこから派生した様々なブランドみかんが存在しています。 みかん農家の仕事内容とは、簡単に言ってしまえばみかんを栽培し、収穫するというもの。とは言っても、この中に含まれる仕事内容は実に多岐にわたります。みかんの木を植えて収穫するまで5~10年ほどの歳月がかかります。その間、農園の除草や整枝、剪定とい

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みかん農家のリアル。収入、作業時間、取り組みを紹介

みかん農家のリアル。収入、作業時間、取り組みを紹介

冬場に欠かせない果物であるみかん。みかんといえば静岡や愛媛が有名ですが、みかん畑は傾斜地に作られることが多いので最近では作る人も少なくなっています。これまで農業は実家が農家でなければ参入が難しかったのですが、後継者のいないみかん畑では親族外で後継者を探す動きが出ています。 新規就農で田舎暮らしを考えている人は、みかん農家の収入や作業に必要な時間を知ることによって、みかん農家になるという選択肢を加えてみてはいかがでしょうか。 繁忙期と閑散期がはっきりしている、みかん栽培 みかん農家が1000平米の農地でみかんを栽培するには、年間で200時間程度かかります。米が年間で30時間であるのに比べると多いように思えますが、1カ月あたりにすると20時間にも満たない作業時間です。温州みかんの場合、作業が多い繁忙月は収穫期の10月から12月で、忙しい時期と比較的手があいている時期とがはっきりしています。 米は、平地で作るため機械化が可能ですが、みかん畑は山の傾斜地にあることが多く、機械を導入することが困難です。そのため、実の間引き作業である摘果や収穫作業は、手作業で行います。みかん農家の作業は春先に剪

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どの野菜が人気?売り上げや栽培法について知ろう

どの野菜が人気?売り上げや栽培法について知ろう

日本全国の農家ではさまざまな野菜が栽培され流通し、全国の食卓を彩っています。そこで疑問に思うのは、どの野菜が売れてどれくらいの利益を出しているのか、ということです。純粋に利益が多い野菜でも、野菜によっては栽培に手間もかかるため、利益は多くてもそれにかかった労働時間を考慮しなくてはいけません。 どの野菜が人気でどれくらいの売り上げになるか、野菜の品目別の所得や労働時間、栽培法の違いなどについて紹介します。 どんな野菜が売れてるの?品目別の所得 農家で栽培されている野菜は、どの野菜が売れているのか?それを一目瞭然でわかるデータがあります。農水省が「農業経営統計調査」という資料を公開しており、それに野菜の品目別の統計が掲載されています。外で栽培される野菜である露地野菜と施設野菜の2種類のデータがそれぞれ一覧となっています。 それによると純粋に所得(粗利益から経費を引いた数字)だけを見ると、露地野菜は1位シシトウ、2位ナス、3位キュウリ、4位と5位が同じ所得でピーマンとトマトになっています。施設野菜は1位ミニトマト、2位イチゴ、3位ナス、4位キュウリ、5位トマトという結果が出ています。大玉・

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共通点があった!儲かる農業の特徴

共通点があった!儲かる農業の特徴

農林水産省は平成27年の日本の農業総産出額は8兆7979億円と発表しました。世界ランキングで見ると10位以内に入っており、自給率の低さや農家の高齢化という問題を抱えていますが、日本は農業大国のひとつだといえます。 今では、サラリーマンから農家に転身したという話も珍しくないほど注目を浴びている農業ですが、気になるのはお金の面です。農業は儲からないといわれることもありますが、実際には儲かっている農家も存在しています。そんな儲かる農業にはどのような特徴があるのでしょうか。 農家の収入割合はどのくらい? 農家の収入には2種類あります。1つ目は農業以外には収入がない専業農家です。専業農家は農家全体で3割程度しかいないといわれています。2つ目は農業以外でも収入がある兼業農家で、日本の農家の大半がこの兼業農家にあたります。 農林業センサスは専業農家、兼業農家すべてを含めた2015年の日本国内の総農家数を215万5000戸、そのうち農産物を販売していない農家数は82万6000戸、農産物を販売している販売農家数は132万9000戸と発表しています。年間販売金額別にみた販売農家数は、500万円未満が11

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