自然や農業が好きな人には、子どもも大人も楽しめる野菜の収穫体験がおすすめです。農園によって野菜、果物、稲作等、収穫する農作物の種類はさまざまです。なかには、野菜の品種を問わずに体験できる複合型ファームもあり、収穫したあとは併設されているバーベキュー場やカフェなどで採りたてを味わうこともできます。今回は、関西を中心におすすめの農園を紹介します。収穫野菜や農園の内容など、楽しそうだと思ったらぜひチェックしてみてください。
体験型農園を選ぶ基準を教えて!
野菜が好きな人を対象に、体験型農園を選ぶときの基準について聞いてみました。
- 【質問】
- 野菜の収穫ができる体験型農園を選ぶときは何を基準にしていますか?
- 【回答結果】
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回答 回答数 収穫できる野菜 51 場所 47 体験料金 21 その場で食べられるかどうか 8 調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年08月02日~2017年08月09日
有効回答数:127サンプル
農園での収穫体験は野菜の種類が大事!
農園を決める際のポイント1位は「収穫できる野菜」、2位が僅差で「場所」、3位「体験料金」、4位「その場で食べられるかどうか」という結果になりました。
- 子どもも一緒に体験したいので、トマトやきゅうり等、子どもが食べやすい野菜がいいです。(30代/女性/専業主婦)
家族で体験する場合は、子どもが食べられる野菜であることを重視するという声が多く挙がりました。
- 交通の便が悪いところだと収穫したものを持ち帰るのが大変だから。(30代/女性/パート・アルバイト)
社会人で普段から忙しい人などは、場所が遠いと選ぶ対象にはならないという声が多く聞かれました。
- 気軽に参加したいので料金を見て決めています。(20代/男性/無職)
良いプランであってもあまりに高い料金だと、行く気にならないという人が多い印象です。
- 子どもの頃一度か二度体験した程度ですが、その時収穫した野菜は物凄くおいしかったです。(20代/男性/パート・アルバイト)
せっかく収穫体験するのだから、その場で食べて野菜のおいしさを実感したいとのことでした。
せっかく楽しむために参加する野菜の収穫体験ですから、家族みんなで楽しめるか、手間をかけずに行ける場所にあるかは、大事なポイントだと言えそうです。
野菜の収穫ができる関西のおすすめ農園
関西で野菜の収穫体験ができる農園1カ所目は、京都府長岡京市にある「岡本農園」です。9月中旬から11月上旬にかけて、豊かに実ったサツマイモを掘ることができます。家族連れはもちろん、友だちグループや催し物の一環として利用することもできます。予約をしておけば焼きイモを作ってもらえるので、秋の味覚を存分に楽しめるでしょう。大阪府和泉市にあるのは、四季折々の農作物が収穫できる「いずみふれあい農の里」です。春はタケノコ掘り、初夏はジャガイモや玉ねぎの収穫、秋はサツマイモ掘りと、季節を感じる定番野菜を収穫できます。ほかにも収穫できる野菜が豊富ですので、いろんな野菜を収穫したい人はぜひチェックしてみてください。野菜のなかでもキノコ好きにおすすめなのが、兵庫県三田市にある「しいたけランドかさや」です。原木で育てたシイタケを刈り取ったあとは、黒毛和牛バーベキューを堪能でき、二重においしい収穫体験ではないでしょうか。1年中収穫可能なのもうれしいところです。9月上旬から11月上旬まではサツマイモ掘りが、10月上旬から下旬までは黒豆枝豆狩りができるほか、陶芸教室や食育体験なども開催しています。いろいろな楽しみ方を経験してみてください。
果物狩りができる関西のおすすめ農園
大阪府富田林市にある「城山オレンヂ園」では、ミカン狩りやクリ拾いが体験できます。時期は、みかんが10月から12月、クリが9月中旬から10月中旬です。ミカンの持ち出しは禁止ですが、園内指定の場所でなら食べ放題です。広大な敷地内でのびのびと過ごせるので、元気いっぱいの子どもたちは思う存分遊びまわることができます。「アグリパーク竜王」は、滋賀県竜王町にある道の駅です。イチゴ、サクランボ、ブルーベリー、ブドウ、ナシ、カキなど、1年を通して果物の種類が多彩です。ブルーベリーは7月下旬から、ブドウ狩りは8月上旬からとだいたいの季節は決まっていますが、その年の実り具合でオープン日が変わります。行く前は必ずwebサイトなどで情報を確認するようにしましょう。大阪府太子町にある「上の太子観光みかん園」は、関西でも最大級の規模を誇ります。期間は10月と11月で、収穫したミカンは食べ放題です。丘の斜面を登る途中にはコスモス畑があり、シーズンにはいっぱいの花を咲かせます。ミカン刈りを楽しんだあとは山頂のレストハウスでショッピングをしたり、アスレチックで遊んだり、楽しみ方は盛りだくさんです。
稲作体験ができる関西のおすすめ農園
和歌山県日高川町にある「ゆめ倶楽部21」は、田舎生活を体験するために結成された地域団体です。農家での民泊や移住者支援など、農村で暮らしたい人をサポートしています。体験型農業のプランも充実しており、季節によって田植え、稲刈体験ができます。地域の指導員に教えてもらいながら、手作業で稲作を手伝います。兵庫県神戸市に位置する「兵庫楽農生活センター」では、親子農業体験教室の稲作コースで収穫体験ができます。田植え、生き物観察と除草、かかしづくり、稲刈り、収穫祭と数カ月に渡って参加できるのが魅力でしょう。最後の収穫祭では、飯ごうで炊いた新米で、収穫を祝います。親子のコミュニケーションを図る良い機会になるほか、20キロのお米を持ち帰ることができるのもうれしいポイントです。京都市左京区にあるのは、無農薬栽培で作物を育てる「森のめぐみ」です。食の安全に関心のある人にはうれしい無農薬、無除草剤、無化学肥料で、本来の自然農法に従った方法を間近に感じることができます。比叡山の麓にある農園で行う農作業はまた格別で、子どもにとっても大人にとっても有意義な体験になるのではないでしょうか。
まとめ
野菜作りをしたことがない人でも、収穫体験なら農園スタッフの指導を受けながら気軽に参加できるのでおすすめです。特に子どもの食育にはもってこいで、同じ野菜でも採りたてと収穫してから時間が経っているものとでは味に差があります。農作物の育つ様子を間近に見て、味わって、体験しながら野菜のことを学べるのは、貴重な経験になるでしょう。自然に囲まれながらの収穫作業は、普段慌ただしくすごす大人にとっても新鮮なひとときを過ごせます。
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