野菜の収穫がしたい、採れたての野菜を食べてみたいと思っても、身近に畑のある環境がないと実現するのはなかなか難しいものです。そんなときは、ぜひ体験農業ができる農園へ行ってみましょう。旬の野菜や果物、稲作など、農園によってさまざまなイベントを用意しています。今回は、野菜の収穫が体験できる関東のおすすめ農園を紹介します。普段仕事や家事・育児で忙しい人も、休みの日は自然のなかでおいしい野菜を収穫してみてはいかがでしょうか。
東京でも農業が体験できるって知っている?
実は東京でも農園がいくつかあります。果たして、東京で体験農業をしてみたい人はどのくらいいるのでしょうか?
- 【質問】
- 東京の農園で体験農業してみたいと思いますか?
- 【回答結果】
-
回答 回答数 思う 50 思わない 50 調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年08月02日~2017年08月09日
有効回答数:100サンプル
東京で体験農業をしたい人は半々
アンケートの結果、東京で体験農業をしてみたいと思う人、思わない人、それぞれ半々であることがわかりました。
- 都会の中で農業の体験ができるというのが珍しく、機会があれば参加してみたいと思った。(30代/女性/無職)
- 普段、郊外の農園に体験農業をしに行く時間がないので、東京の農園でできれば便利だから。(40代/女性/正社員)
東京と農業というイメージが珍しく、どのようなものか興味があるという声が多く見られました。一方、東京の農園を利用したくないと答えた人はどのように考えているのでしょうか。
- せっかくやるなら東京よりも長野や新潟など都会から離れたところでやりたいと思います。(20代/女性/専業主婦)
- 東京から遠いところに住んでいるし、わざわざそんなところに行かなくても親戚が農業を営んでいて、小さい頃から農業に触れてきたから。(30代/女性/パート・アルバイト)
地方に住んでいる人は、わざわざ東京に行く必要がないと考えているようです。また、農業をやるならもっと自然の豊かな場所が良いという意見も複数ありました。
都心に住んでいて普段農業とは馴染みがない人にとっては、東京での農業に価値を見出しているようですね。
野菜の収穫ができる関東のおすすめ農園
栃木県那須郡那珂川町にある「いわむらかずお絵本の丘美術館」は、絵本と里山の自然を同時に楽しめる場所です。美術館でありながら「えほんの丘農場」が併設されており、さまざまな農業体験を開催しています。畑の広さは約4ヘクタール、種まきをしたり草取りをしたり、もちろん収穫もできます。美術館や広場、ティールームなど、子どもと一緒に遊んだりのんびりしたりもできる、家族連れにはおすすめのスポットです。次に紹介するのは、埼玉県杉戸町にある道の駅「アグリパークゆめすぎと」です。農産物直売所や食堂などがある本館棟に隣接してあるカントリー農園で、季節の野菜を収穫することができます。野菜がなくなったら収穫体験は終了してしまいますので、思い立ったらすぐに問い合わせをしてみましょう。収穫した野菜は本館棟にあるバーベキュー広場で食べることもでき、家族連れで楽しむのにおすすめの農場です。栃木県宇都宮市にある道の駅「ろまんちっく村」は、東京ドーム10個分という広大な土地に広がる滞在体験型ファームパークです。パーク内はいくつかのエリアに分かれており、収穫体験ができるのは里のエリアの「ろまんちっくファーム」です。のどかな農村風景に囲まれて、思う存分野菜収穫を楽しみましょう。
果物狩りができる関東のおすすめ農園
関東の収穫体験のなかでも、充実した施設を誇るのが群馬県みなかみ町にある「ドールランドみなかみ」です。12月を除くすべての月で果物を収穫することができます。1月から5月はいちご、6月から7月はさくらんぼやブルーベリー、夏から秋にかけてはブドウなど、その種類も豊富です。施設内にはレストランやカフェスペースなども充実しており、子ども連れの家族にはうってつけでしょう。そのほか、フルーツを使ったスイーツ作りも楽しめるので、果物が好きな人はぜひ行ってみてください。同じく群馬県の沼田市にあるのは「果実の里原田園」です。イチゴ、ブルーベリー、モモ、ブドウ、リンゴと、季節によって収穫できる果物はさまざまです。たくさん収穫しても、食べたり持ち帰ったりできるので安心です。秋の果物といえばブドウですが、関東では茨城県がおすすめです。つくば市内やかすみがうら市内はブドウ狩りがさかんで、体験収穫できる農園もたくさんあります。かすみがうら市にある「フルーツパーク久松農園」は、農家の雰囲気を直に感じながらアットホームな雰囲気で収穫ができます。ブドウ以外にも、ナシやリンゴ、カキ狩りやクリ拾いなどができるので、目当ての果物がある人は農園に問い合わせて収穫できるか聞いてみましょう。
稲作体験ができる関東のおすすめ農園
関東で稲作を体験するなら、まずは埼玉県の宮代町にある「新しい村」へ行ってみましょう。ほっつけ田と呼ばれる田んぼで稲作体験ができます。ほっつけ田とは、江戸時代に宮代町に存在した田んぼの形態で、水路を挟んだ細長い形が特徴です。5月か6月に田植え、10月には稲刈りを体験できます。応募は先着順で定員に達すると締め切られますので、興味のある人は早めの申し込みをおすすめします。千葉県九十九里地域で稲作体験ができるのは「合同会社九十九里振興」です。4月から5月に田植え、9月には稲刈りを実施しており、こちらも早めの申し込みが必要です。同じく九十九里地域にあるNPO法人TINA「田舎日記」でも農業体験ができます。田植えや稲作の半日もしくは1日体験がメインで、田植え体験を絵日記に残して欲しいというのがコンセプトです。農業体験は気軽に稲作を楽しむためのプランですが、もし本格的に勉強してみたいと思ったら、長期体験や田んぼオーナー制度などを利用すると良いでしょう。あわせて田舎研修や田舎生活など、農村で暮らすことを想定したプランもあるので、将来的に農村部での暮らしを計画している人は、一度体験してみると良いでしょう。
まとめ
関東平野が広がる関東地方では、稲作や畜産、果樹などの農業が盛んです。都市部に住んでいると見過ごしがちですが、今回紹介した以外にもさまざまな体験農業ができる農園が点在しています。自分で畑を作ろうと思うと大変なイメージがありますが、体験農業であれば気軽に参加できるのではないでしょうか。おいしい野菜が食べられるうえにリフレッシュもできるので、毎日の生活に疲れている人にもおすすめです。野菜を知るきっかけとして、収穫体験をしてみてはいかがでしょうか。
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