スキルアップやキャリアアップのために資格を目指す人は多いですが、野菜作りが好きな人は、野菜の資格を取得してみてはいかがでしょうか?栄養士のような国家資格は、大学や専門学校などで学んでから国家資格試験を受ける必要があります。野菜に関する資格は民間団体が主催しており、もっと気軽に専門知識を学ぶことができます。今回は、野菜作りに興味がある人におすすめの資格を3つ紹介しますので、資格選びの参考にしてみてください。
野菜の資格に興味ある?ない?
野菜作りに関心がある人を対象に、野菜の資格取得についてアンケートを取りました。
- 【質問】
- 野菜の資格に興味はありますか?
- 【回答結果】
-
回答 回答数 ある 169 ない 79 調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年08月02日~2017年08月09日
有効回答数:248サンプル
生活に役立つ野菜の資格
アンケートの結果、68%の人が野菜の資格に興味があると答えました。
- 資格取得を通して野菜の知識を身につけることができれば、子どもにただ「野菜を食べなさい」と言うだけでなく、野菜を食べるとどう良いのかなどもしっかり伝えられるようになりそうな気がします。(30代/女性/専業主婦)
- 野菜の資格というと野菜ソムリエくらいしか思いつきませんが、新鮮な野菜の選び方や野菜をいかに美味しく食べられるかなど生活に直接結びつくことなので、とても興味があります。(30代/女性/専業主婦)
なぜ野菜が健康に良いのか、野菜をよりおいしく食べるにはどのような調理方法が良いのかなど、野菜について体系的に学べるのが良いという回答が多く挙がりました。一方、資格に興味はないという人の回答は以下の通りです。
- ソムリエとかの資格があるみたいですが、作る楽しみや収穫の喜びに資格は関係ないので必要ないと思います。(50代/男性正社員)
興味がないと答えた人は、野菜作りを楽しむのに資格は必要ないと考えるようです。
たしかに、野菜作りは資格がなくても、十分楽しむことができます。しかし、資格を取得することで野菜作りの幅が広がるメリットもあります。次の段落から、具体的な資格の内容とそのメリットについて見ていきましょう。
日本園芸協会による美味安全野菜栽培士
野菜の種類から栽培方法、加工・販売方法など、野菜作りの一連の流れを総合的に知りたい人は、日本園芸協会の美味安全野菜栽培士がおすすめです。野菜作りの第一人者が執筆したテキストをもとに、通信講座で6カ月間みっちり学びます。主なカリキュラムは、無農薬と有機栽培のコツ、栽培と収穫の方法、家庭菜園のコツと販売についてです。消費と需要の動向や、直販、通信販売などのノウハウもあり、体系的かつ実践的な技術を身につけることができます。学習期間は6カ月ですが、さらに6カ月延長することも可能で、仕事を持つサラリーマンや子どもを持つお母さんでも、無理なくマイペースに学習できます。受講中は合計6回の課題を提出します。専門家からのチェックや指導を受けることができ、何度でも質問できるのがメリットです。日本園芸協会が運営するwebサイトには受講生同士の情報交換の場が設置してありますので、通信教育でありながら、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できます。課題をすべて出し終えて修了認定になると、美味安全野菜栽培士の資格が授与されます。成績優秀者には文部科学大臣賞や都道府県知事証などの賞が授与されるケースがありますので、実力を試すにはうってつけと言えるでしょう。
タレントの取得者も多い!野菜ソムリエ
野菜ソムリエは日本野菜ソムリエ協会が主催する民間資格です。芸能人や有名人の取得者が多いことから、今回のアンケートでも一番認知度が高かった資格です。栽培に関するノウハウが多かった美味安全野菜栽培士と比べ、野菜ソムリエは、野菜の知識を世の中に広める役割としての学習が主です。栄養学や野菜不足による健康障害、品種ごとの特徴や良い野菜の見分け方など、より消費者に役立つ内容になっています。等級は野菜ソムリエ、野菜ソムリエプロ、野菜ソムリエ上級プロの3種類。食育指導やイベント開催、食の総合プロデューサーなどに資格所有者が多く、コミュニケーション能力や野菜の魅力を伝えるための表現力を養うカリキュラムも設けられています。野菜ソムリエプロや上級プロになると、食をテーマに起業や開業する人もたくさんおり、将来独立を考えている人にはうってつけの資格です。野菜ソムリエの受講方法は、通学制と通信・通学をあわせた半通学制、通信制、地域校ワーク付き通信制の4種類です。合計7科目を学習したあとは、課題提出とマークシート方式の修了試験を行い、合格すると認定書を発行してもらえます。野菜ソムリエに合格するとプロコースに進学できます。
教えるのが好きな人に!家庭菜園インストラクター
日本インストラクター協会は、さまざまな分野で活躍する指導者に、有しているスキルを証明するための認定資格を用意している団体です。家庭菜園インストラクターは日本インストラクター協会が用意している資格のひとつで、取得することにより地域のカルチャースクールや市民農園などさまざまなシーンで活用することができます。インターネットから申し込んで自宅で受験できるため、忙しい人でも資格を取得しやすいのがメリット。ひと月おきに試験を実施しているので、思い立ったらすぐに受験できるのも大きな特徴です。合格者に贈られる合格認定カードは、認定書発行は自分で申し込む必要があります。日本インストラクター協会のwebサイトに合格認定証発行申し込みページがありますので、入力フォームに必要事項を入力して申請してください。また、合格認定カードには本人写真が必要なので、縦4センチ×横3センチの証明写真を協会に郵送しましょう。家庭菜園インストラクターは勉強することが目的ではなく、あくまでも現在のスキルを証明する資格です。家庭菜園や農業の知識に自信のある人はぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
野菜の大切さを深く知ることができたり、より上手に野菜作りができるようになったりなど、野菜の資格を取得することで生活の幅が格段に上がります。野菜作りや知識に関するプロとして、将来的な独立や起業も夢ではありません。もちろん、資格がなくても十分野菜作りを楽しむことはできますが、野菜についての専門知識やノウハウがあると、さらに野菜作りが楽しくなります。野菜ライフをより充実させるために、ぜひ資格の取得を目指しましょう。
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