各種のジャンルの料理×ブランド野菜
上記で書きました飲食店とのコラボレーションとは別に、単純に料理とのコラボレーションという手法も効果的なプロモーション手法と言えます。たとえば、料理本などでおもしろ野菜を使った特選和食】といった企画を出したり、既存の料理レシピにブランド野菜を使うメリットをテレビで紹介したりする手法です。農作物は実際に食料として最終的に消費者に選定されますが、全ての野菜を生で食す人はほとんど居ないと思います。高品質で美味しい国産のブランド野菜と、創作的で洗練された料理を組み合わせることで、飽食の時代となった日本でも充分に受け入れられる余地があると言えます。また、今まで使ったことの無い新しい農作物を使うことで、新しい消費者を掴むことも可能なので、販路の拡大、マーケットの活性化にも貢献できます。ブランド野菜と料理の組み合わせで、新しい農業へのニーズが産まれ、農業に従事することを夢見る若者も増えていくのではないでしょうか。
高品質だから出来るプロモーション
そして、日本産の農作物の大きな特徴として、安全で美味しく品質が非常に高いという側面があります。たとえば、中国の富裕層の方などには、日本産の白米が良く売れています。それだけ日本の農業というのは安心で、安全、高品質な農作物を生産しているのです。しかし、日本国内に住む私たちは、いつもそういった水準のものを食しているせいか、あまり実感が湧かないのも現実であります。そういった観点も踏まえて、高品質であることと料理のハイレベルさを合わせてプロモーションすることも重要な戦略になってきます。次項で書きますが、日本の農業は、いずれ経済のグローバル化にさらされていきます。その中で、いかに安全、安心で高品質な農作物を作り続けれるか、ということが日本の農業の生き残りをかけたテーマになってきます。そして、安心、安全、高品質な国産農作物を適切にプロモーションしていく手法を学ぶことも、外国を含めた多くの販路を開拓するために必要な手段と言えます。