田舎で転職を考えている人にとって、仕事の求人や収入について、また周りの人間関係はとても気になるポイントではないでしょうか。安易に考えすぎると転職後に行き詰ってしまいかねません。田舎へ転職する前に不安要素はできるだけ取り除いて、田舎での理想の転職を実現しましょう。
自分の求める仕事と現状
田舎で仕事をしたいと考えた時、他にやりたいことがあるという場合を除いてやはり今自分の行っている仕事に近い職種を探すのではないでしょうか。田舎ではもしかしたらそのような仕事はないかもしれません。都会にはたくさんの会社があり、そこで働くための交通網もしっかりと巡っているのでたくさんの仕事がありますが、田舎ではまず人がいないので建物もありませんし、仕事の数も少ない場合が多いです。都会で仕事をしていた時と同じ職に就きたいと考えても、その仕事の求人はないということはあり得ますので注意が必要です。田舎で転職したいと考えた場合に気をつけなくてはならないのが、今の仕事を辞めないで転職活動をする、ということです。なぜなら求める仕事がないばかりか、近しい仕事もない、という状況があり得るからです。ここは大きなポイントですので気をつけましょう。その他、就農したいという場合や介護職に就きたい、仕事は選ばないのでとにかく田舎に転職したいという場合には転職できる可能性が広がりますが、これも今の仕事を辞めずに職探しを行った方がよいでしょう。いくら田舎とはいえ仕事がない以上は貯金を切り崩さなければなりません。貯金がなくなった時にちょっとバイト、と思ってもバイト先がないと本格的に行き詰ってしまいます。
支出と収入について
田舎に転職すると収入は減ってしまうことがほとんどです。しかし都会と比べて支出はかなり減るので、逆に貯金は増えた、という人が多いようです。田舎では夜真っ暗になるので夜遊びする人はほとんどいません。無駄遣いのもとになるお店がないのでお金を使う機会が減ります。また、住居費などが安いことも全体的に支出が減る要因のひとつです。しかし遊ぶところがなくて退屈ということではなく、例えば釣りが趣味の場合はすぐ近くの湖や川に遊びに行くことで毎週末趣味を楽しむことができますし、都会に住んでいたころに趣味の釣りにかかっていた交通費などを考えるとかなりリーズナブルで気軽に趣味を堪能できます。料理が趣味の場合には田舎ならではの旬の野菜が手に入りますので料理のレパートリーを増やすこともできるでしょうし、家庭菜園が趣味という人は田舎で広い庭のある家に引っ越しすれば様々な野菜などを育てることもできます。都会ではできなかったたくさんの野菜で食費を浮かせることもできるでしょう。支出も収入も減るというパターンが多いですが、趣味を堪能することができ、それでいて貯蓄は増える可能性大という大きな魅力があります。
人間関係について
田舎に引っ越すと、田舎と都会との人間関係の違いに驚くことがあります。都会は人がたくさんいる割に人との距離感が離れていますが、田舎は人が少ないわりに距離感が近いので、最初はびっくりするかもしれません。また、田舎の人は見慣れない人をかなり敬遠するということもありますが、一度輪の中に入ってしまえばとても面倒見の良い人が多く、居心地の良さを感じることでしょう。早めに近所の人の輪の中に入れるように、移住したら隣の人だけではなく、町会長や地域のリーダー的存在である人の家にも挨拶に行き、その地域ならではのルールを教えてもらう、地域のイベントに参加するなどして距離を縮めていきましょう。地域の掃除などのボランティアなどにも参加してみると交友関係が広がります。都会では仕事は仕事、プライベートはプライベートと完全に割り切った関係でいることが多いですが、田舎の企業に転職するとお休みの日も一緒にバーベキューをしたりして集まることも珍しくはありません。田舎ではそういった輪の中に入ることはとても大切なことなので、極力参加するようにして周りの人と絆を深めていくようにしましょう。