食農について

veg132-s食育

食育という言葉はだいぶ浸透してきたのではないかと思います。私たち一人ひとりが健康な生活を送るための食について楽しく学び、学んだことを生活で活かしていけるようにする取り組みのことをいいます。食事バランスガイドというものが、商品のパッケージに掲載されているのを見たことがある人もきっといるでしょう。

食農

では、食農という言葉はご存知ですか?聞いたことあるというひとは少ないかと思います。 食農は、食育に比べるとかなり認知度が低いです。食農とは、食べる前すなわち、食物を育てて、収穫する。ということを実践し、大切に育てた作物を大切に食べるということを通して、農業活動について学んでいくという取り組みのことです。具体的にどのように行われているのでしょうか・・

事例1

現在、ある小学校で行われている取り組みを2つご紹介致します。まず1つ目、学校給食で使われている食材を作っている生産者さんを学校に招いて、給食の時間に交流してもらうことで自分たちが食べている野菜などについて知ってもらうという取り組みがあります。自分たちが食べている野菜はどのようにして作られているのか、直接話を聞くことができ、農業への興味、食への興味が高まるとされています。

事例2

そして2つ目、学校の授業で農業の体験教室を利用して、農業の仕事について知り、自分たちが収穫した野菜や果物で調理するという取り組みです。また、種をまいて育てて、収穫して、食べるという全ての流れを学校の近くの畑をかりて行うという取り組みをしている小学校も増えています。学校で食と農業について学ぶことにより、作物を育てることの素晴らしさと大切さ、そして難しさを知り、起こり得る様々な事態にどのように備えていけば良いのかといった事を身に付けることができるとされています。 また、協力して作業を行うことで、皆で仕事をすることの大切さを学ぶことができます。このように小学校で農業について学べるという事は、これからの農業に従事する若者を増やす上でも非常に大切なことといえるでしょう。