農業の法人経営について

a0002_002513農業の法人経営

農業の法人経営が増えています。農業法人とは、「法人形態」で農業活動を行う法人のことをいいます。農業法人は大きく2つに分けることができ、農地を取得する権利があるかないかで「農業生産法人」と「一般農業法人」に分けられます。農林水産省が平成17年に調査している結果によると、国内には13960の農業法人があるとされています。昔は、自宅が農家でそれを継いで農業に従事して・・という各家庭でそれぞれ農業を営んでいるというのがほとんどでした。お隣さん同士でつくったものをおすそ分けしあったり、近所の畑が知り合いのおうちだったという人も多いでしょう。

今までとこれから

それぞれが個人で経営していたのが今までの農家の形です。もちろん現在もそのような農家はたくさんあります。農業の法人化の増加には、法人化をすることによるメリットが大きく関係しているとされています。法人化により経営上の利点、制度上の利点がいくつか発生するからです。

資金調達等のメリット

農業を法人化することで、資金を調達しやすくなるというメリットがあります。法人化すれば、金融機関などからの信頼度が高くなるのです。資金が調達しやすくなれば、新しい事業などにも積極的に取り組んだり、機器の購入もできます。 更に法人となることでイメージが良くなり、商品の取引にも役立ちます。大手のスーパーにも宣伝しやすいです。農業法人は、幅広い能力を持つ人材を確保することができるため、事業展開しやすくなるというメリットもあります。保険等の福利厚生面も充実させることが可能ですので従業員も増やしやすくなります。 このような様々なメリットがあることから、農業法人が増えているのです。農業法人を設立したいという人のために、農業の法人化のための支援も行われています。ただし、農業法人は設立の条件があります。条件を満たしていなければ法人を設立することはできません。詳しいことは農林水産省のホームページで確認することが可能です。 これから就農しようと考えている人も、一度参考にされてみてはいかがでしょうか。