生産、販売管理の重要性
農業に限らず、商品を販売する企業、個人において、生産、販売実績を管理することは売り上げを上げる意味でも非常に重要な要素のひとつです。多くの企業は仕入れ、販売価格、需要見込み、実際の売り上げ実績など多くのデータを活用、駆使して経済活動に挑みます。ただやみくもに商品を製造して、市場に流したところでそれが売れるかどうかは全く分かりません。利益を出せる商品とは、消費者のニーズにあった独創的で、利便性の高いもの、なおかつ多くの人は購入できる魅力的な価格帯であることなど多くのポイントが存在します。多くの企業、個人は類似商品の販売実績やデータ、市場調査やマーケティングを用いて新商品開発をします。そして、販売し、広告を打ちプロモーションして、販売実績を取って次の新商品の開発に活かす、といった流れを汲むのです。
農業におけるこれらの応用
農業においても、もちろん生産、販売管理は重要なポイントです。ここが現在日本の農業には意識が少ない点なのですが、農家は消費者のニーズにあった、高品質でリーズナブルな農作物を作ることが望まれます。これがどのようなものを指すのか、販売、生産管理を通じてリサーチしていくことがこれからの農業には重要になるポイントです。たとえば、毎年の収穫と販売実績、市場のニーズをキチンと把握した上で農作物の生産を行えば、豊作であっても生産量調整などといった、食料の無駄をなくすことが出来るかもしれません。また、利益が大きくなるのはもちろんのこと、これからどのような農作物を作っていけば利益が上がるかを予見することも可能でしょう。市場のニーズにあった農業を展開し、適正な利益を上げていくこと。それは、他の産業とも全く同じ、基本的な生産、販売管理なのです。ただ単に作付けして収穫して農協に出荷、これだけではこれからの農業はとても戦えるものではないのです。