就農するまでの経緯
農業とは関係のない高校、そして大学を卒業し普通にサラリーマンとして、ドラッグストアに就職。人と接する事が好きなのでこの仕事が天職だと感じていました。笑 ただ、企業人として生活していくのに次第に疲れてしまっていた時に、実家の牧場が法人化することを聞かされて戻ることを決意しました。牛はあまり得意ではありませんでしたが、もともと動物が好きなこともあって今はすんなり溶け込めています。
農業のやりがい
どこまでいっても学ぶことばっかりで、ものすごく奥が深いところが魅力の一つだと感じています。 酪農というと基本一日のスケジュールがある程度定まっていて、牛にストレスを与えないためにも毎日時間通りに飼育していかなければなりません。そうした理由から単調な業務に思われるかもしれませんが、日々色々なことがあって勉強の連続だと“今”でも感じています。 ひとつ例としては、良い意味で“生き物なので何があるか分からない”こと。 以前、前足を骨折した牛(牛は体重が重いので一回やってしまうと再起が難しい)がいた時に、もうだめかなと思い最後を覚悟しましたが、献身的な介護と世話を続けていった際に次第に回復していき復活。足の形状こそ少し変わってしまいましたが、今でも健在で元気な牛乳を作ってくれているうちの自慢の一頭です。
農業の大変さ
365日24時間牛は待ってくれません。毎日餌をあげて、搾乳して、掃除しての作業をこなさなければなりません。 実際に未経験から入ってくるとやっぱり勤務時間だったり、力仕事が大変に感じます。私もそうでした。笑 ただ、そういった大変さも3ヶ月まで。これを過ぎると自分のリズムが掴め、周りのことを見る余裕が出てきます。また、早朝の作業だったりは慣れるととても清々しい気持ちになります。 不安なことも多いと思いますが、全員でサポートするので頑張って欲しいと思います。
今後の目標は?
牧場に携わる人やそこで暮らす牛が幸せに過ごせることを一番に目指してやっていきたいと思っています。 この仕事は結局牛が生み出してくれるもの、そのためには牛に尽くして、牛を幸せにしてあげなければなりません。 そういった先に私たちも幸せになれる環境があるのではないかと考えて日々経営改善に取り組んでいます。
就農を考えている方にメッセージ
まず、大変な仕事です。 だけど、毎日、一日として同じ日は無いので、日々発見の連続。 新鮮な出来事を毎日体験できて、やりがいは必ずあるお仕事です! どこまでも勉強しても、『これでいいや』と思うことがないので飽きることがないお仕事だと思います。 畜産の仕事で悩まれている方、まずは私たちの牧場に来てみませんか?