酪農の仕事

bale-of-hay_21223147酪農家の一日の仕事を見てみよう!

酪農家は、乳牛などを育てて乳製品を生産するのが主な仕事です。 その仕事がどのような内容であるのか、大変興味深いです。 実際の酪農家の仕事として、どのような一日の業務があるのかについて、詳しく見ていきます。

毎日の搾乳作業はどんな要領でやるの?

酪農家にとって重要な仕事の一つであるのが、搾乳の作業です。 乳牛から牛乳を収獲するためには、毎日の搾乳作業が欠かせません。 昔は手作業で行われていた搾乳も、現代では機械を用いて行われ、効率化がアップしています。 その一方で、牛乳に細菌などが混入しないよう、衛生管理には厳重な配慮が求められます。 まず搾乳作業を始めるにあたり、前搾りを行い乳頭内に残っている牛乳を除去します。 さらに、乳頭部分を拭き取って清潔に保ちます。 準備ができたら、実際に搾乳を行うためのミルカーを、乳牛に装着します。 この際、事前に搾乳刺激を加え、できるだけ牛乳を取り出しやすいように促します。 ミルカーの装着作業では、できるだけ空気が入らないよう配慮が大切です。 ミルカーによる搾乳後には、細菌の感染を防ぐため、乳牛の乳頭を消毒する作業を忘れてはいけません。 酪農家は、こうした搾乳に必要となる各手順について、手早く毎日の業務の中で行っています。

家畜のお産をサポート!

酪農の仕事において、乳牛は重要な財産です。 この仕事を継続するため、家畜のお産も重要な業務の一つです。 乳牛は妊娠して初めて、牛乳を生産できます。 そのため、特に酪農家にとっては、乳牛のお産をサポートする場面に多く遭遇します。 動物は、自然にお産を行う能力を持っています。 しかし難産の場合には、酪農家もお産を支援した方が、安全でスムーズに出産を促せるでしょう。 時にはお産が失敗する可能性もあり、緊張感があります。 まずは、出産が近いかどうかの確認が必要です。 出産が近くなると、行動に変化が表れます。 酪農家は、そのような乳牛の変化を的確に捉える必要があります。 また昼夜を問わず、いつ出産が始まるか分からないため、牛舎の近くで待機することも多くなります。 しかし、乳牛のお産が無事に終わったときの達成感は大きいです。 また近隣の酪農家同士の協力体制があり、手伝ってもらったりあるいは他の牛舎に手伝いに向かう場合もあります。

全ては栄養から!飼料づくりの醍醐味とは

酪農家にとって腕の見せ所であるのが、飼料作りです。 乳牛を育て牛乳を収獲するためには、飼料の用意が必要です。 収獲する牛乳の品質が、与える飼料によっても左右されます。 乳牛に与える飼料作りのため、牧草地や飼料畑から、エサの原料となる牧草を刈り取ります。 また収獲した牧草は、そのままでは飼料としては適さないため、サイロへの保管が必要です。 サイロ内に保管した牧草は、乳酸発酵を経て飼料に適したサイレージに変わります。 発酵を経て乳牛にとって必要な栄養分を生み出すと共に、乳牛の食欲を高める香りを発生させます。 サイレージを始めとする飼料の配合により、乳牛の生育の結果が大きく変わるため、酪農家としての実力が問われます。 このような乳牛のための飼料作りは、酪農の多くの仕事経験を経て培われます。 良い飼料を作り、乳牛を元気に育てることができた時のやりがいが大きいです。 これら飼料作りは、酪農家にとって醍醐味がある仕事の一つです。