種苗

種苗業界は、メーカー・卸・小売店の3つの形態に分かれます。 メーカーは種苗の開発・生産を担い、病気に強く栽培しやすい品種をつくるため、育種技術やバイオテクノロジー技術をもとに日々研究を重ねています。卸や小売店を通じて農家や一般家庭へ種や苗が届けられます。総合的に様々な野菜を扱う大企業のほか、花や植木など、特定の種類に特化した企業があります。生産性や作業効率など、農家の売上に大きく影響する責任の大きな分野です。

仕事の内容

育種研究・品種改良

市場のニーズを先読みし、新たな品種を開発・研究する仕事です。バイオテクノロジーや育苗の知識・技術が求められるため、専門性の高い分野になります。研究や開発の成果が分かるまでには、数か月から年単位の歳月を要するため、長期的な視点を持って、じっくりと植物に向き合うことが求められます。

顧客訪問・ヒアリング

卸や小売りの事業では、営業スタッフとして顧客である農家さんの元を訪問し、どんな商品を求めているかをヒアリングします。苗や種は、農家さんの売上のベースとなるもの。生産過程の課題までしっかりとヒアリングし、商品の提案につなげることが重要です。取引先はプロの農家だけではなく、一般家庭向けのホームセンターのバイヤーを相手とする場合もあります。

事務・受注管理

事務職では、商品の受発注業務をはじめ、会社の窓口として電話やメールの対応をします。経理経験やPCスキルのある方は、農業への知識が無くても即戦力として活躍できます。

こんな人に向いている!

  • 育苗研究などのスキルがある
  • 営業やPCスキルを活かしたい方
  • 未来を予想して動くのが得意な方

農家さんにいくら栽培技術があっても、大元の苗や種が良くなければ生産量は落ちてしまうもの。種苗業界は、全国の農業生産量や農家さんの生活基盤を担う重要な立場と言えます。その責任感を持って、未来を先読みしながら動ける方が求められます。営業職や事務職では専門的な種苗の知識は徐々に身に着けていける企業が多いため、未経験の方でもチャレンジ可能です。

以上、種苗についてご紹介しました。
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