就農するまでの経緯
いつの間にか就農していたイメージ。と言うのも実家が元々牛屋を営んでいて、長男ということもありなんとなく後を継ぐと思っていた。 その為、意識して農業高校、酪農大学を卒業しそういった流れの中での就農でした。代を継いだのは昭和57年。 その前までは半田市の酪農ヘルパーで搾乳などの経験を積み技術を身につけてきました。元々は20頭程度の小規模で、酪農以外にも野菜や果樹の生産も行う複合経営。 自分が後を継ぎ、酪農メインの経営に切り替え、現在は合計1,300頭。牛乳の生産調整などもある中でどうやって売上を増やすか試行錯誤し肉牛の生産も取り入れてきました。
農業のやりがい
当時は半田市で一番小さい牧場であった中で、売上が上がっていくたびに嬉しく、やりがいも感じていました。利益が出た際には積極的に牛を買い、土地を買い、設備投資も惜しまず現在の体制を整えてきました。休みはありませんでしたが、やりがいを本当に感じられる仕事だと思っています。 スタッフは若い人が多く、様々なことにチャレンジしてほしいと思っています。言われたことをこなしレールの上を歩くだけでなく、新たな仕組みを考えたり、技術なども学びながら新しいことにどんどん挑戦する気持ちがとても重要だと考えています。 当牧場では、獣医師やコンサルの先生を呼び勉強会なども積極的に開催していて、一人ひとりが主体となって活躍できるそんな環境を目指しているので、現場スタッフ中心の考え方が根付いています。
農業の大変さ
ご承知の通り、生き物を相手にする仕事のため休みが少ないこと、搾乳作業があるので朝が早く夜も比較的遅いことなどが挙げられます。また、除糞作業なども行うためきれいな仕事ではありません。生き物が好きという前提が必要な仕事になるのでそういった面では慣れるまで大変なことも多いと思いますが、牛はとても賢く、人の顔も覚えることができます。自分が愛情を込めて接した分だけ愛着が湧いてくることも一つの楽しみです。 四季環境に影響されてしまうことも多いですが『牛のために何ができるか』その上でいかに能力を発揮させてあげるかを常に考えて業績を挙げていくことを一つのモチベーションにしてほしいと考えています。
今後の目標は?
牧場としての目標は、まだまだ規模拡大を続けていくことです。当面10年以内の目標としては、 ・富士農場での飼養頭数【1,000頭】 ・搾乳頭数を合計【1,300頭】 ・肥育頭数を合計【2,600頭】規模 合計で【約4,000頭】規模まで増やしていくことです。 その為、やる気のある人材、畜産に興味がある人、動物が好きで生産に関わってみたい人など、新たな人材をどんどん採用していきたいと考えています。 社長が中心となるのではなく、現場スタッフが先頭に立ち、自分たちは何ができるかを考え仕事に取り組んでいってほしいと思っています。
就農を考えている方にメッセージ
単純に言うと『好きなこと』を仕事にしてほしいと思います。 車がすきならトヨタ。食べ物が好きなら飲食関連、牛が好きならエル・ファームと考えて下さい。笑 実際に最後は食料自給に関わる仕事が最も大切です。牛に接する仕事は『牛がかわいそう』ではなく、牛が好きだからこそこの仕事を選んでほしい。どんな仕事もまずは”3年”頑張って下さい。3年も携われば考え方や視野はぐっと広がる。3年やって合わなければ別の仕事にチャレンジすればいい。当社に一生いなければ駄目ということは無いのでまずはチャレンジしてみて下さい。 それだけ頑張った自分がいれば、もし退職したとしてもその後は必ず大丈夫。当社で自分の道を見つけて巣立っていく人も大いに歓迎なので、この機会にエル・ファームに飛び込んでみてはいかがでしょうか。