家庭菜園や農業に興味があるけど仕事が忙しくてできないという人は、週末農業を始めてみてはいかがでしょうか。サラリーマンやOLをはじめ、子育て中の主婦、自営業者など、本業を持つ人が気軽に農業を学べます。週末農業は一体、どのように始めれば良いのでしょうか?今回は、週末農業に味のあるサラリーマンやOLを対象に、さまざまな観点から週末農業について解説していきます。
週末農業を始める前にやった方がよいと思うこと
農業に興味のある人を対象に、週末農業をやるために何から行動すればいいと思うか聞いてみました。
- 【質問】
- 週末農業をやるためにまず何から始めたい?
- 【回答結果】
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回答 回答数 週末通える範囲の農場を探してみる 80 作りたい作物について調べる 75 就農体験に参加して土に触れてみる 57 人脈作りから始める 13 調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年08月02日~2017年08月09日
有効回答数:225サンプル
週末農業を続けるなら通いやすいところがベスト!
アンケート結果は下記の通りです。回答数の多い順にコメントを紹介します。
- 定期的に通うためには、自宅から通える範囲にないと難しい。(40代/男性/個人事業主・フリーランス)
自宅から通える距離でないと週末農業は難しいと感じる人が多数でした。
- 農作物によって、隣に植えるのはよくない物や、水やりも作物によって違うので、育てやすい物は何か?そして、それをどうやったら上手く育てられるのか、まずは調べてみたいと思いました。(30代/女性/パート・アルバイト)
好きな農作物を食べたいという人が多く見られました。
- まずは体験から入って、さわりから触れてみたいので。参加型の就農体験なら農業のさわりがわかるし、とっつきやすいと思うから。(40代/女性/個人事業主・フリーランス)
まずは就農体験で気軽に農業を知りたいという意見が多いようです。
- 農業に詳しい人を複数知っていると、何かとアドバイスをくれたり手伝ってもらえたり、失敗しないと思うので。(40代/女性/正社員)
家庭菜園などをするときにアドバイスをくれる人を探したいということでした。
どの回答でも、週末農業を継続するために必要だと感じ、それぞれの回答を選んでいるようです。
週末農業とは?週末農業で体験できること
週末農業とは、サラリーマンやOLなど本業を持っている人が、週末だけ農業をすることです。仕事を持っていても気軽に農業体験ができるので、将来就農を考えている人でも、まずはお試しで週末だけ農業を体験できます。週末農業のメリットは、採れたての野菜を食べられること。もちろんスーパーなどで販売している野菜もおいしいですが、採れたての新鮮さには叶いません。何しろ自分で手間暇をかけて育てているので、味も格別です。普段オフィスワークをしている人は、週末農業で体を動かして運動不足の解消ができます。ストレスで自律神経が乱れている人は、週末農業で体を疲れさせれば夜はぐっすり眠れます。全国各地に週末農業が体験できる農園がありますので、ぜひ探してみましょう。
初心者でもOK!週末農業で育てやすい野菜まとめ
野菜栽培や週末農業が初めての人は、育てやすい野菜から始めましょう。トマトやナスは初心者でも育てやすい野菜として有名です。特にミニトマトはプランター栽培でも人気があり、水をあげすぎないことで甘みの強いミニトマトになります。幼稚園や小学校などで秋のイモ掘りイベントがよく行われていますが、サツマイモも育てやすい野菜の代表格です。痩せた土地を好むため、水やりもそこまで必要ありません。葉菜類ではルッコラやミツバなどの香味野菜がおすすめです。ミツバは暑さと湿気に強いので、ジメジメとした日本の夏でも栽培可能です。もし週末農業で育てた野菜を販売するなら、ジャガイモやナス、トマト、タマネギなどの常備野菜や、ルッコラ、バジルなどスーパーで買うと高い野菜などが良いでしょう。
どのくらい稼げる?週末農業で収入を上げる方法
週末農業でも収入を得ることは可能です。どのくらいの金額になるかはまちまちで、一概には言えません。お小遣い程度のこともあれば、100万円以上売り上げる人もいます。週末農業で収入を得るには、畑の横や家の前などに無人販売コーナーを置く方法、直売所に置いてもらう方法などがあります。直売所に置く場合は、ライバルがプロの農家になりますので、出来具合が相当良くないと、陳列したときに見比べられて買ってもらえない可能性もあります。また、インターネットで通信販売をする方法もあります。全国各地に自分の野菜を送ることができるのがメリットで、購入してもらえる範囲は一番広いと言えます。まずは無人販売で腕試しをして、徐々に直売所、インターネットと販路を広げていきましょう。
興味はあるけど… 週末農業だけで副業は可能?
週末農業を副業にするなら、それなりに野菜に関する知識が必要です。野菜作りがまったくの初心者なら、まずは体験型農園で週末農業を始めてみましょう。栽培マニュアルをもとに野菜作りを学ぶことができたり、栽培に関する指導を受けたりすることができます。少しずつ農業を学んだら、副業を始めてみましょう。なるべく長く副業を続けるには、最初から目標収入を高く設定しないことです。野菜作りは必ずしもうまくいくものではなく、特に初心者のうちは失敗することも多いものです。目標額が高すぎると達成できない可能性が高くなり、モチベーションの低下につながります。最初は売れなくても自分で食べることができ、その分だけ食費も浮くと思って前向きに続けていきましょう。
サラリーマンなら週末農業!メリットとデメリット
サラリーマンのまま農業の勉強をするなら、週末農業がおすすめです。将来的に就農を考えていても、農業についての知識を何も持たないまま、いきなり仕事を辞めるのはリスクが高いです。サラリーマンを続けながら週末農業で勉強をしたほうがメリットはあります。週末農業では非農家を対象とした農業講座を開講していることもありますので、働きながら体系的、実践的な学習が可能です。また、就農には資金が必要ですが、週末農業であれば学びながら貯金もできます。週末農業のデメリットをあえて挙げるなら、市民農園やレンタル農園の定員がいっぱいで、農園を借りられない可能性があること。その際はどこかひとつは受かるように、複数の農園に応募をしてみましょう。
米も野菜もフルーツも!週末農業ができる関東の農園
関東で週末農業ができるおすすめ農園をご紹介しましょう。まず、東京都日野市にある「石坂ファーム」です。田植え体験と稲刈り体験がセットででき、夏はブルーベリー摘みのイベントもあります。小平市の「みのり村」は、農機具や肥料、苗などをすべて農園で用意しているので、手ぶらで週末農業を楽しめます。北関東では群馬県の「甘楽ふるさと農園」がおすすめです。季節に応じてさまざまな農作物の収穫祭を行っており、汗をかいても併設してあるクラブハウスのシャワーでさっぱりできます。南関東では神奈川県の「ユアーズガーデン」でフルーツの収穫をしましょう。子どもの食育に力を入れているので親子で行ってみてください。
週末農業ができる市民農園のメリットが知りたい!
市民農園とは、非農家の人たちに野菜作りを知ってもらうために作られた農園です。非営利目的の野菜栽培であるため、市民農園で作った野菜を売ることはできません。市民農園で週末農業をするメリットは、プロの指導員からしっかりと栽培テクニックを学べることです。たいていは地域の農家さんが教えてくれます。週末農業だけで畑の野菜はダメにならないのか心配する人もいますが、手のかからない野菜を選べば週末だけでも十分育てることができます。また、市民農園を利用することで近所や地域の人たちとコミュニケーションを取れることも大きなメリットです。栽培の悩みを相談したりアドバイスをしあったりすることで、農業スキルの向上も期待できます。
週末通える農園をお探しであれば、シェア畑がおすすめです
初心者でも、無農薬、有機肥料を使った安全でおいしい野菜作りが体験できます。 農園には経験豊富なアドバイザーが在籍していて、定期的に実演付きの講習会がある等の手厚いバックアップがあります!季節ごとの野菜の種や苗、肥料、農具も全て農園に完備しています。 詳しくは下記のバナーからHPをご覧ください。
初心者さん必見のシェア畑とは?
シェア畑とは、非農家でも野菜作りが楽しめる畑のレンタルサービスです。菜園アドバイザーの指導が受けられるほか、畑に通えないときは栽培代行サービスもあります。農機具や資材はすべて畑にあるので、借り手は手ぶらで行くだけで大丈夫です。無農薬の有機質肥料で育てることができ、収穫時期には採れたてをまるごと味わうことができます。
忙しい人でもOKなのが週末農業のいいところ
普段から忙しい人でも気軽に農業体験できるのが週末農業です。生きた野菜を育てるのは技術が必要で、難しそうだと二の足を踏む人もいるかもしれません。しかし、週末農業なら手ぶらで挑戦でき、専門家の教えを受けながら農業を学ぶことができます。本業を持っていても手軽に農業ができる週末農業は、初心者にこそおすすめです。ぜひチャンレジしてみてください。